学生からのメッセージ

物理学科3年 小澤栄里

私は物理学科の学生が多く所属しているSSE(Supporting Science Experiment)というサークルで活動していました。

SSEでは、学校や科学館でのイベントで様々な実験を展示し、子どもたちに体験してもらうことで、科学の面白さを実感してもらうという活動をしています。

サークルでは、子どもたちに分かりやすく理解してもらえるような実験を作っています。実際に活動すると、自分では分かっているような原理でも、子どもたちに伝えるのはとても難しいと思いました。しかし、理解してもらえなくてもお互いに楽しんで、少しでも科学に興味を持ってもらえるようにしています。

さらに、SSEには物理学科の先輩がたくさんいるので、授業や大学生活について聞くことも出来ます。もちろん、同学年の友達も出来ますし、他大学の同じような活動をしている方々とも交流できます。

他のサークルでは、同じ学科に限らず様々な学科の人と交流できるので、より広い考え方を知ることが出来ます。

また、私は教職課程を履修しているので、SSEの活動を通じて子どもたちの反応を見ることで理科をどのように伝えればよいのかを学ぶこと出来ます。これがより分かりやすい実験を考える材料となり、将来、教育現場に出た時の大きな経験の1つとなります。

皆さんも物理学科で私のように将来につながる経験をしてください。

2014年11月3日の建学祭にて

 

 

卒業生からのメッセージ2015

名前: 宮下 靖史

最終卒業年: 東海大学大学院 理学研究科 物理学専攻 2003年度卒業

職業: ヤフー株式会社 勤務 (技術系管理職)

物理学を通じて学んだ論理的な思考は理工学系の基礎

私は宇宙への興味と好奇心から物理学科へ入学し、宇宙物理学を専攻して大学院まで進みました。今は日本有数の通信量を誇るIT系企業で社内の全サービスの中心となる様なコアプラットフォームのシステムを運用・維持・管理するシステムエンジニアとしてプロダクトの責任者をしています。

宇宙物理は広大な宇宙全体の成り立ちや構成を考えるものから、一つの天体にフォーカスして星の一生を研究するものまで多岐にわたります。局所的な視点で深く掘り下げることや時には全体を俯瞰して考察する様な物事のアプローチをする必要があります。物事の全体から詳細までを考え、そしてそれらを理解してゆくためには、「何故そうなるのか」「どうしたらこうなるのか」を徹底的に考え筋道だった論理を組み立てる必要があります。日々の学習で身に付けた論理的な思考は、現職において担当している全国に分散する壮大なシステムを理解し管理するための力強い武器となっています。

また宇宙物理という一般には馴染みのない分野について語る際には、分かり易く話すための説明やプレゼンテーションを行う必要があります。在学中には卒業研究や学会など人前での発表を通じて自身の研究を説明する機会を得ることができ、国際会議への参加などにより世界中から集まった研究者たちの発表を見聞きすることでプレゼンテーションの能力を磨くことができました。物理学科と物理学専攻において得られた知識や経験には、理工学系の分野で基礎となるものが数多くあります。受験生の皆さん、物理を学ぶことで得られる私のような大きな成長のために、東海大学物理学科へ是非お越し下さい。

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卒業生からのメッセージ2014(3)

活躍する女性卒業生を特集した東海大学Webページ「卒業生からのメッセージ」に物理学科西嶋研究室卒業生の岸茜さんからのメッセージが掲載されています。

物理学科を卒業し、科学館でインストラクターをしている岸さんから,これから理系を目指す皆さんへの応援メッセージが掲載されています。
http://www.u-tokai.ac.jp/g_message/vol3.html

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受験生へのメッセージ 2014(2)

私は卒業研究で放射線治療に関する研究をしています。「物理学科に進学して医療に関する研究ができるのか?」と思う方もいるかもしれませんが,物理学科では素粒子から宇宙まで自然界で起こる様々な現象を学ぶ事ができます。放射線もその一つです。また東海大学は総合大学なので物理学科の先生だけでなく医学研究科の先生方も研究のサポートをしてくれています。

物理の知識を生かせる職業の中に医学物理士という職業があります。医学物理士は放射線治療の安全性を保つ事や、患者さんに当てる放射線の量や当て方を考えるなど,物理の知識が直接人の為に役立つ職業です。「興味のある分野で誰かの役に立てる!」私はそう感じ大学院は医学物理士を目指すために医学研究科に進学します。

ですが入学当初,私は「宇宙の事を学びたい!」という気持ちだけで物理学科に入学しました。物理学科の授業は高校の授業ではやらなかったような幅広い専門分野を学べます。また実験の授業でも音波やプラズマ,レーザーなど,多様な分野の実験ができるので座学だけではわからない物理の楽しさを知ることができると思います。

平井さんと櫛田准教授
平井さんと櫛田准教授

私は実験の授業をきっかけに放射線に興味を持ちました。実験では放射線のエネルギーを計測しました。実際に目では見えない放射線ですが検出器で検出することにより間接的に放射線のエネルギーを見ることができます。私は「目には見えない物質がエネルギーを持っている」という所に興味をひかれ放射線について更に深く知りたいと思いました。そして研究室選びでは宇宙ではなく放射線に関することを研究したいと思い医学研究科と繋がりがあり,放射線治療について研究ができる櫛田研究室を選びました。この研究室で目標とする職業の存在を知ることができました。

今,将来の夢や目標が見つかっていない人もいるかもしれません。ですが幅広い分野が学べる物理学科で,私のように目標が見つかるかもしれません。きっと卒業する頃には今では想像がつかないような自分に成長していると思います。

平井

 

受験生へのメッセージ 2014(1)

私が物理学科に入学したのは宇宙物理に興味があったからでした。しかし、大学の授業で様々な分野の物理学の基礎を学んだことで考えが変わりました。あっという間に4年になり、現在は分子物性研究室に所属し、高分子と水分子の運動や性質について研究しています。研究室での活動は、授業とはまた別で、世の中で明らかになっていないことを自分たちで明らかにしていくということに楽しさがあります。研究室の仲間や、先輩、先生方とコミュニケーションをとり、相手の話をきいて、自分の考えを述べ、議論を交わし有意義な研究生活を送ることができています。このような研究生活を送ることで、人として成長することができることはもちろん、就職活動にも役立ちますし、たくさんの友達と巡り合うことができました。
大学の4年間で学んだことは物理学のほんの一部にすぎないのかもしれませんが、地球上の様々な自然現象の原理原則を学ぶことができたというのは、私にとってすごく充実した、意味のある4年間でした。あなたも東海大学理学部物理学科で毎日がすばらしい研究生活を送ってみませんか?もしあなたが4年間の物理学科での学習で満足できない場合は大学院へと進学しましょう。

大浜

毎日研究漬けではありません
毎日研究漬けではありません

 

 

 

 

 

 

 

 

受験生へのメッセージ 修士1年 (2012年度入学)

井川大地 東海大学大学院理学研究科物理学専攻 修士1年(2012年度入学)

チェレンコフ望遠鏡を調整する井川君.
チェレンコフ望遠鏡を調整する井川君.

私は高校生の頃「宇宙のことを研究したい」という気持ちから東海大学物理学科に入学しました。そして大学4年生から東海大学宇宙物理研究室で宇宙について研究しています。現在は銀河の中でも特に活発で中心に巨大なブラックホールがあると考えられている活動銀河核や超新星爆発の衝撃波(超新星残骸)など高エネルギーな宇宙の現象を観測するためのチェレンコフ望遠鏡のカメラ開発と、チェレンコフ望遠鏡建設におけるシミュレーションを行っています。

宇宙について興味がある人は多いと思いますが私は宇宙のまだ謎の多い高エネルギー現象を解明することに関わりたいと思い現在このような研究をしています。チェレンコフ望遠鏡は天体から放射されるガンマ線をとらえることで高エネルギーな天体を観測するための望遠鏡です。まだ発見されていない高エネルギーな天体が数多く宇宙に存在すると考えられています。私はこのような天体を発見するために現在存在するチェレンコフ望遠鏡より性能の高いものを作るという最先端の研究をしています。

私が関わっている研究は27カ国の国際的なプロジェクト(CTA計画)で国内では主に東京大学や京都大学の方々と研究を進めています。東海大学の中だけではなく他の大学の方々と交流することにより、日々刺激を受け、「同じ研究をしている人に負けない」という気持ち持って共に研究をしています。

宇宙物理研究室に入ることによって、様々な人と関わり、宇宙について広い視野で学ぶことができました。皆さんも東海大学物理学科で物理を学んで、様々な人と関わり、自分を成長させてみませんか?