受験生へのメッセージ(修士2年 宮良政彦2011年度入学)

物理学科での研究について

現在私は大学院生で研究室に所属し研究生活を送っています。大学院は授業が少ない代わりに研究にしっかり取り組みます。物理学科は他の学科に比べて大学院への進学率が高くもっと物理について勉強したい研究したいという思いを持っている学生が多いですよ。今回は研究生活についてお話ししますね。

物理学科では4年生になると卒業研究という科目を履修します。これは学生一人ひとりが物理学科の先生の研究室に所属し授業ではない研究生活を送ることになります。物理学科の研究は大きく分けて「理論系」と「実験系」の2種類の研究スタイルがあります。「理論系」は物理に関する色々な文献を読みその物理的な理論を計算で確かめたりコンピューターを用いたシミュレーションで確かめたりして研究を進めていきます。一方「実験系」は自分の所属する研究室にある実験装置を用いて実験や観測をしたり実験や観測で得られたデータを解析したりして研究を進めていきます。

私は東海大学分子複雑系研究グループ(RGMS)に所属し他大学にはない広帯域誘電分光法という手法を用いて高分子と水分子の運動や性質について研究しています。毎日研究室に通う地道な日々ですがうまく測定できたときの達成感は他では得られないものです。研究室のメンバーと一緒に節目ごとに食事会を開いたり大学のセミナーハウスでゼミ合宿をしたり国内外での学会発表や論文執筆などに挑戦したりと色々な場面で研究生活を楽しむことができます。皆さんも東海大学理学部物理学科で物理学を勉強し新しいことを研究していきましょう!

受験生へのメッセージ(小澤栄里2012年度入学)

さまざまな活動を通して自分自身の向上、そしてたくさんの学生に物理を伝えていきたい

ozawa01小澤栄里 2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

私は高校物理を学んで、計算することによって現象を理解できることに感動し、物理が好きになりました。その時に、物理に関連した仕事に就きたいと思うようになり、どのような仕事があるか考えてみました。すると、「教師」が一番に思いつきました。私は人に教えることも好きでした。そして、将来はたくさんの人に「ありがとう」と言ってもらえるような人間になりたいと思ったときに、物理教師になりたいと思うようになりました。宇宙にも興味があった私は、教育系の学部に行くのではなく、物理学科に入り専門的なことを学びながら理科教育についても学んでいこうと決めました。

理科教育を学んでいく上で私は多くの子供たちに理科の面白さを伝えていく活動をしている理科教育系サークルに所属し、活動しています。この活動は、将来多くの学生に物理の面白さを伝えていきたいと思っている私にとっての大きな経験となっていると考えています。自分の将来の夢につながっているサークル活動を楽しみながら日々様々なことを学び、自分自身を向上させることが出来ています。

「大学では専門的なことを勉強していくから自分の学力に不安がある。」そんな人でも、東海大学物理学科では、講義で分からない所を先生方が丁寧に教えていただけます。不安を持つ必要はありません。この東海大学物理学科でたくさんのことを学び、自分のやりたいことを見つけ出してください。

受験生へのメッセージ(目黒貴行2012年度入学)

目黒貴行
2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

物理学は推理小説に似ています。身の回りに起こる現象を仮説という名の推理で探り、実験という名の証拠をもって真理を見つけるのです。しかしながら、推理小説と大きく異なるのは、書き手が分からないという事であります。それ故、見つけた時の感動はあなただけのものになります。
私は中学生の時、宇宙に関する本を読み、想像を絶する様な宇宙の始まり方やアインシュタイン博士が提唱した相対性理論という考え方に深く感動しました。私たちが通常感じることが出来る世界の他にも、目には見えない世界が存在することを知り衝撃的でした。これが初めての物理との出合いでした。物理学を知ってからは、もっとこの世界に眠る真理や感動を探すようになり、読む本も格段に多くなりました。また、大学生になってからは物理学に関する話を友人や先生方と話す機会が多くなりとても充実しています。共に物理を共感できる話相手がいることがこんなに嬉しいなどと思いませんでした。
もし、何かに対して感動した事や衝撃を受けた事があり、それについて知りたい、話し合いたいと思うならば物理学科は絶好の機会を提供してくれます。僕の友人にはある恩師から物理を学んだことで、何がしたいのかが分かり人生が変わったという人もいます。 まだまだ、この世界には分からない事がたくさんあります。みなさんも私たちと一緒にこの謎解きを楽しみませんか。