皆既月食

11月8日は皆既月食がありましたね。写真は本学、湘南キャンパスに設置されている「インターネット望遠鏡」が捉えた一枚。影がかかる月。天体ショーのスケールに圧倒されます。

過去のインターネット望遠鏡に関する記事は下記リンクから。

インターネット望遠鏡で “いつでも・どこでも・だれでも” 天体観測

ところで、物理学科では公式InstagramとTwitterを開設しました。HP最新記事のお知らせを掲載する予定です。フォローしていただければ、最新の記事情報をいち早くおとどけします!

JAXAで卒業研究遂行中!

東海大学物理学科では学生がJAXAの技術習得生として共同研究に参加しています。国際プロジェクトで使用する装置開発に頑張って取り組んでいます。写真はJAXAの大きな真空チャンバーで実験調整中の一コマ。過去の学生インタビュー記事は下のリンクから。

学生による研究紹介 宇宙線反粒子探索計画GAPSの開発

学生による研究紹介 宇宙線反粒子探索計画GAPSの開発

宇宙線反粒子探索計画GAPSの開発を行っている、物理学科4年生河内研究室の大山千晶さんによる研究紹介です。
宇宙線反粒子探索計画(GAPS)は日米伊を中心に約60名が参加する南極周回長時間気球実験です。宇宙線中に微量に含まれている反粒子(とりわけ未発見の反重陽子)の高感度探索を通じてダークマター等の初期宇宙物理の課題に迫ることを主目的としています。
私はJAXAに赴き、気球フライトに耐えうる冷却システムの開発を主に行いました。実験結果が明らかにおかしい時、原因解明の為に実験装置のパーツや使用した液体の温度、温度センサー等を一から確認しなければならなかったことは大変でしたがやりがいがありました。
基本的な作業(実験装置準備から結果を出すまで)のほとんどを自分に任せてもらえましたが、ミスが入ってしまうこともありました。しかし、ミスをしたとしてもちゃんとこういう理由があるから注意が必要なんだよ、と学生目線で一緒に考えていただいたことや、目立たない部品の実験でも試験機を動かすためには必要不可欠なものであり、国際的なプロジェクトの一員として名前が載るんだよと言われたことが印象に残っています。
このように、東海大学ではJAXAと共同で研究を行うことが出来ます。大学には無い研究施設や研究員の方と実際に関わる経験はとても貴重であり、実験以外にも目的に対する考え方やデータのまとめ方を自分なりに見つけ学ぶことが出来ると思います。

2018年10月に完成したCTA大口径望遠鏡で初めて信号をとらえました

本学科の西嶋教授、櫛田教授が参加している国際協力プロジェクトCTA計画において、超高エネルギーガンマ線天体を観測するチェレンコフ・テレスコープ・アレイ(CTA)大口径望遠鏡1号基が、2018年10月にスペインのラ・パルマ島に完成し、12月にはこの望遠鏡で初めて信号をとらえることができました。
https://www.cta-observatory.org/lst-prototype-records-its-first-light/

この望遠鏡により、ガンマ線天文学を飛躍的に推し進め、新たな天体の発見や、素粒子物理学など幅広い分野に大きな貢献ができると見込まれています。東海大学物理学科の天文・宇宙物理・宇宙線研究グループはCTA計画においてカメラ開発、シミュレーション、データ解析に携わっています。

皆既月食(2018年1月31日)の東海大望遠鏡撮影画像公開

月が地球の影に入って欠け始め、次第に月全体が影に入り皆既食になるのが皆既月食です。

2018年1月31日の皆既月食は「普段より大きくみえる満月」であるスーパームーン「1カ月で2度目の満月」であるブルームーン「皆既食のため赤黒く見える」ブラッドムーンの3つの現象が重なり「スーパーブルーブラッドムーン」とニュースでも報道されていたため、注目された方も多かったかと思います。

この皆既月食を東海大学にある望遠鏡で撮影した画像を「インターネット望遠鏡プロジェクト」のページに公開しました。
http://arcadia.koeki-u.ac.jp/itp/eclipse2018/view.html

当日天気が悪くて見れなかった方も、もう一度スーパーブルーブラッドムーンを楽しみたい方もぜひご覧ください。

東海大学の望遠鏡はインターネットを介して動かし、“いつでも・どこでも・だれでも”天体観測ができます。東海大学望遠鏡についてや望遠鏡の動かし方の詳細はこちら
http://www.u-tokai.ac.jp/academics/undergraduate/science/news/detail/post_38.html

宇宙セミナールで物理学科の教員が講義を行いました

大学院博士課程向けの「宇宙セミナール」で、早稲田大学の山田章一教授、東海大学理学部物理学科の河内明子准教授、北林照幸准教授の3名が講義を行いました。講義の内容は、山田教授が「Gravitational Colapse of Massive Stars(重たい星の重力崩壊)」、河内准教授が「Astronomy in multi-wavelength with multi-observation(多観測所が連携した多波長観測による天文学)」、北林准教授が「Particle Physics and Cosmology(素粒子と宇宙)」でした。この宇宙セミナールは国際的に活躍する人材の育成を目指し、英語で行われました。大学院生だけではなく、熱意のある物理学科4年生も出席していました。受講した大学院生は「英語で講義を聴くことは良い刺激になった。自分ももっと語学力を磨かなければ」と意欲を見せていました。

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