受験生へのメッセージ(目黒貴行2012年度入学)

目黒貴行
2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

物理学は推理小説に似ています。身の回りに起こる現象を仮説という名の推理で探り、実験という名の証拠をもって真理を見つけるのです。しかしながら、推理小説と大きく異なるのは、書き手が分からないという事であります。それ故、見つけた時の感動はあなただけのものになります。
私は中学生の時、宇宙に関する本を読み、想像を絶する様な宇宙の始まり方やアインシュタイン博士が提唱した相対性理論という考え方に深く感動しました。私たちが通常感じることが出来る世界の他にも、目には見えない世界が存在することを知り衝撃的でした。これが初めての物理との出合いでした。物理学を知ってからは、もっとこの世界に眠る真理や感動を探すようになり、読む本も格段に多くなりました。また、大学生になってからは物理学に関する話を友人や先生方と話す機会が多くなりとても充実しています。共に物理を共感できる話相手がいることがこんなに嬉しいなどと思いませんでした。
もし、何かに対して感動した事や衝撃を受けた事があり、それについて知りたい、話し合いたいと思うならば物理学科は絶好の機会を提供してくれます。僕の友人にはある恩師から物理を学んだことで、何がしたいのかが分かり人生が変わったという人もいます。 まだまだ、この世界には分からない事がたくさんあります。みなさんも私たちと一緒にこの謎解きを楽しみませんか。