研究紹介 遠藤研究室

理学部物理学科 遠藤研究室

概要

遠藤研究室では,化学レーザー,太陽光励起ファイバーレーザー,アルカリ原子レーザーやラジアル偏光レーザーなど,ほかに誰もやっていないユニークなレーザーの研究に取り組んでいます.計算機シミュレーションは自分で開発し,自作のパソコンで計算させています.私の研究は,物理と化学と機械工学を一緒にしたようなもので,物理学科の中では異色かもしれません.しかし,自分の力で何かを産み出したいという意欲を持った人にはその面白さがわかってもらえると思います.研究を通して学べる知識も,光学にとどまらず流体力学,化学,制御,コンピュータシミュレーションと多岐にわたります. 国際会議は良く行きます.研究室には,修士課程のうちに欧米の会議で発表した人も何人かいます.

主な研究テーマ

  1. 半導体励起アルカリレーザー(DPAL)の研究
    半導体励起アルカリレーザーとは,Rb,Csなどのアルカリ原子を半導体レーザーで励起する,いままでになかった斬新な発想のレーザーです.大型化が容易で,地上からのレーザー照射でスペースデブリを除去するレーザークリーナー光源としての応用を目指して基礎研究を行っています.
  2. 光共振器の研究
    光共振器とは,二枚の鏡が向き合ったもので,その中にレーザー媒質を入れることにより発振します.この鏡の工夫により様々な特徴を持ったレーザービームを生み出すことができ,レーザー物理学の重要な研究テーマとなっています.本研究室では,独自に開発したコンピューターシミュレーションを用い,かつて無い光共振器を提案してきました.
  3. レーザー加工の研究
    光共振器の研究から生まれた「軸対称偏光レーザー」は高い加工性能を示すことが実証されました.軸対称偏光レーザー実用化のため,メーカーと協力して製品化に向けた研究を行っています.
  4. 太陽光励起ファイバーレーザーの研究
    無尽蔵の太陽光を直接レーザー光に変換する太陽光レーザー.本研究室はファイバーと量子ドット光増感を用い,「集光しないで発振する太陽光レーザー」を目指した研究に取り組んでいます.
半導体励起アルカリレーザー

 

 

 

 
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